トリプタンの使い方
―新しい片頭痛治療薬のさじ加減―

編集:間中信也(温知会間中病院院長)
     喜多村孝幸(日本医科大学脳神経外科助教授)

A5判・184頁
定価2,800円+税
ISBN4-939048-26-8

 

およそ840万人とも言われるわが国の片頭痛患者のための特効薬『トリプタン』。その適切な処方のポイントを専門医が簡明に解説。最新の頭痛国際分類(ICHD-II)を採用し、慢性頭痛の基礎知識、片頭痛の知識、トリプタンの基礎知識・基本的な使い方、ノレスポンダーへの対応、服薬指導など、トリプタンを使いこなすための最適の1冊。

本書の特徴
全体を6つの章に分け、章ごとに総括者をおいたまとまりのよい構成。
全65項目を収載。必要に応じてポイントだけを短時間で拾い読みできる。
Q&A形式の見開き中心のレイアウトで見やすい。
ひとくちコラム:関連トピックスなど23項目を掲載
巻末資料の充実:
最新頭痛分類(ICHD-II)の詳細
機能性頭痛の鑑別(表)
トリプタン一覧(表)
   患者さんのためのQ&A(頭痛大学より抜粋)


<序より>
最近、片頭痛の研究と治療が急速に進歩しつつある。そのきっかけは、片頭痛の特効薬であるトリプタン製剤が開発されたことによる。トリプタンは2000年から本邦でも使えるようになり、2003年末には4種類・4製剤が出揃った。片頭痛特効薬であるトリプタンが出たことで、これまで我慢するしかなかった片頭痛の痛みから解放され、生涯で失う健康寿命を2年以上延長することができるようになった。いまや頭痛治療の中核はトリプタンにある。(中略)
このような趨勢のなかでトリプタンの使い方に焦点を当てた解説書を渇望する声が高まってきた。本書はそのような要請に答えるべく編集されたものである。(中略)本書はQAの形式をとって編まれており、関心のあるところから拾い読みしていただいてもよいし、最初から系統的に細読していただいても結構である。この本が頭痛診療の向上の一助になれば著者一同のおおきな喜びとするところである。

【内容目次】

1. 慢性頭痛を知る(慢性頭痛の基礎知識)
慢性頭痛とは?(定義と分類)
慢性頭痛の鑑別診断 
頭痛の問診のコツ
頭痛診断のための検査は? 
片頭痛
緊張型頭痛 
群発頭痛 
混合型頭痛 
その他の機能性頭痛 
慢性連日性頭痛とは?
薬剤誘発性頭痛とは?
大病院へ送るべき頭痛の診断
―危険な頭痛を見逃さないコツ
心身医学の介入すべき慢性頭痛 
2. 片頭痛の知識を深める 
片頭痛の疫学  
片頭痛の分類と診断 
片頭痛の前兆
片頭痛の病態
片頭痛の治療戦略
片頭痛の急性期治療
片頭痛の予防療法
片頭痛患者の生活指導
3. トリプタンについて知ろう
トリプタン系薬剤とは?  
トリプタンの適応となる慢性頭痛
トリプタンの開発経緯
トリプタンの作用機序 
トリプタンが著効した片頭痛症例
トリプタンにはどのような種類があるか?
スマトリプタン(イミグラン)の特徴
ゾルミトリプタン(ゾーミッグ)の特徴
エレトリプタン(レルパックス)の特徴
リザトリプタン(マクサルト)の特徴
その他のトリプタン 
4. トリプタンを使いこなそう      
トリプタンの基本的な使い方    
トリプタン投薬時にチェックすべき問診事項
トリプタン投与時に必要な検査  
トリプタンの種類による違いと使い分け 
トリプタンの剤型による使い分け  
前兆のある片頭痛でのトリプタンの使い方
トリプタンが効果不十分な場合の対応は?
他剤との服用間隔は?
(同じトリプタン、違うトリプタン、他剤)
悪心・嘔吐が強い場合の対応は?  
片頭痛発作が再発した時の対処は?  
いわゆる混合型頭痛に対するトリプタンの使い方 
群発頭痛に対するトリプタン使用の是非  
他の頭痛薬との使い分けは?  
予防薬を併用した方がよい片頭痛は?   
制吐剤との併用の是非  
救急外来に訪れた頭痛患者の対処法  
無反応例(ノンレスポンダー)の考え方と対応は?
5. トリプタンの知識を深めよう 
トリプタン系薬剤の投与禁忌、
不適切使用例、他薬との相互作用
妊娠中・授乳中の投与は可能か?
高齢者への投与  
小児における投与は可能か?  
長期投与による問題はないか?  
慢性連日性頭痛にトリプタンの出番はあるか?
トリプタンによる薬剤誘発性頭痛はあるか?  
トリプタンを頻回に服薬する患者、
乱用している患者の対処法は?
特殊な片頭痛患者におけるトリプタン使用の是非は? 
過量服用時の対応は? 
6. 服薬指導のポイント 
服薬指導の基本事項  
投与時に患者に確認すべきことがら  
服薬のタイミングについての説明は?  
副作用についてどのように説明するか?  
投薬間隔について
(同じトリプタン、違うトリプタン、他剤)
内服後に嘔吐した場合の対応は?
ひとくちコラム
・頭痛持ちの著名人 
・飲食物と頭痛 
・週末頭痛 
・片頭痛の語源 
・慢性頭痛と遺伝 
・機能性頭痛一元論 
・患者のニーズ 
・片側の頭痛は片頭痛とは限らない ―片側頭痛と片頭痛 
・医療経済学観点からみたトリプタン製剤 
・「頭痛外来」標榜の必要性 
・低髄液圧症候群に伴う頭痛 
・頭痛日記 
・家族性片麻痺性片頭痛 ―Caチャネル異常と頭痛 
・脳底型片頭痛 
・セロトニンと片頭痛 
・慢性頭痛治療ガイドライン 
・トリプタンtriptanの語源 
・ミトコンドリア異常と頭痛 
・頭痛診療のあるべき姿 ―双方向医療 
・頭痛の漢方治療 
・月経時片頭痛 
・めまいと頭痛との関連 
・頭痛の病診薬看患連携 

資料 国際頭痛学会による新頭痛分類(ICHD-II,2004)の詳細 
機能性頭痛の鑑別
トリプタン一覧 
付録 患者さんのためのQ&A 
 
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