インスリン分泌促進薬
SU薬とグリニド
The Insulin Secretion Stimulators, Sulfonylureas and Glinides

編集:清野 裕(関西電力病院院長)

定価2,800円+税
B5判 124頁
ISBN4-939048-66-7


糖尿病治療に欠かすことのできないインスリン分泌促進薬,SU(スルホニルウレア)薬とグリニドについて,作用特性から他の経口糖尿病薬やインスリンとの併用,使用上の注意,服薬指導まで。その実際的な使い方に力点を置いて,糖尿病専門医が端的に解説。

糖尿病診療の手引き書として必携の1冊。


<序より>
 日本人は軽度の肥満など,他の危険因子が負荷されることにより容易にインスリン作用不足を起こして糖尿病を発症する体質と言える。したがって,日本人における糖尿病の進展を抑制する薬物治療の基本として,インスリンの補充やスルホニルウレア(SU)薬などのインスリン分泌促進薬が有用である。(中略)
糖尿病治療の基本は血糖コントロールにあるが,最近,食後高血糖に注目するあまり,空腹時血糖のコントロールが軽視されるきらいがある。インスリン分泌促進薬の適切な使い方のみならず,さらに他の糖尿病治療薬やインスリンとの併用,インスリンへの切り替えなど,長期経過を辿る糖尿病治療におけるインスリン分泌促進薬の効果的な使い方に主眼を置いて,専門医の先生方にご執筆願った。(中略)
本書が日々の診療に少しでもお役に立つことができれば幸いである。 (清野 裕)

内容目次
1. インスリン分泌促進薬の歴史と現状
2. インスリン分泌促進薬の作用機序:血糖降下作用
3. 膵β細胞以外への作用
1) 心筋細胞,血管平滑筋細胞,骨格筋細胞
2) インスリン抵抗性改善作用
3) 抗酸化作用,血小板凝集能抑制作用
4) 動脈硬化進展抑制作用
4. インスリン分泌促進薬の大規模臨床試験
5. インスリン分泌促進薬の二次無効
6. インスリン分泌促進薬を第一選択薬とする場合
7. インスリン分泌促進薬とα-グルコシダーゼ阻害薬との併用:メリットと注意点
8. インスリン分泌促進薬とメトホルミンとの併用:メリットと注意点
9. インスリン分泌促進薬とチアゾリジン系薬剤との併用:メリットと注意点
10. インスリン分泌促進薬からインスリンへの切り替え
11. インスリン分泌促進薬とインスリンの併用
12. インスリンからインスリン分泌促進薬への切り替え
13. 高齢者におけるインスリン分泌促進薬の使い方
14. 腎障害を伴った症例におけるインスリン分泌促進薬の使い方
15. 肥満を伴った症例におけるインスリン分泌促進薬の使い方
16. 遺伝子異常を伴った症例(MODY3)におけるインスリン分泌促進薬の使い方
17. インスリン分泌促進薬の使用に際しての注意点:低血糖,体重増加
18. インスリン分泌促進薬の禁忌および慎重投与例
19. インスリン分泌促進薬の服薬指導
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