高血圧診療マニュアル
Pocket Guide to Treatment of Hypertension

編集:松岡博昭(獨協医科大学副学長・循環器内科教授)

定価2,800円+税
B6ポケット判224頁
ISBN978-4-939048-47-0

 

本書の特徴

  メタボリックシンドロームに代表されるリスク集積型疾患群としての今日の高血圧合併症をどのように捉え治療していくのか。このコンセプトにより,高血圧合併症40疾患の病態と治療を,獨協医科大学循環器内科の先生方にコンパクトにまとめていただきました。

 



<序より>
 高血圧は心血管疾患の主要なリスク因子であるが,適切に管理すれば心血管疾患を抑制できることが明らかにされている。わが国の高血圧人口は3,500万人ともいわれているが,血圧は加齢とともに上昇するので,急速な高齢化社会が進行しているわが国では,今後一層の高血圧人口の増加が推測されている。高血圧は最もポピュラーな疾患であるので,日常診療において医師であれば誰でも必ず遭遇する疾患であるともいえる。一方,ポピュラーな疾患であるからこそ,多くの合併症や偶発症,あるいは臓器障害を伴うことも少なくない。また,高齢化社会においては種々合併症を伴う高血圧を診察する機会が増えてきている。
  本書は,高血圧を診療する際にまず理解しておくべきことを中心に第Ⅰ部で取り上げ,第Ⅱ部においては高血圧とは必ずしも関連がないものも含めて日常遭遇することの多い40の疾患を取り上げ,これら疾患に対する一般的な理解と,これらの疾患を伴った場合の高血圧診療の実際について,処方例を提示しながら解説した。実地診療に役立つようにわかりやすい内容としたつもりである。第Ⅲ部では高血圧のほか,高血圧に合併しやすく,また,それぞれが心血管疾患のリスク因子でもある糖尿病,脂質異常症などに関するわが国の治療ガイドラインの主な図表を取り上げた。また,巻末にはわが国で用いられている降圧薬を表として示した。
  本書が,高血圧の日常診療の一助となれば幸いである。

内容目次
1. 高血圧診療の要点
1.
JSH2004のポイント
2.
早朝高血圧
3.
加齢と血圧
4.
二次性高血圧への対応
5.
小児の高血圧
6.
妊婦の高血圧
7.
高齢者の高血圧
8.
ライフスタイルの修正指導
2. 合併症を伴う高血圧の症例と薬物治療の実際
1.
高血圧性心肥大
2.
心不全
3.
狭心症
4.
心筋梗塞
トピックス PCIと薬剤溶出性ステント
5.
頻脈性不整脈
6.
徐脈性不整脈
7.
心房細動
8.
心筋症
9.
大動脈瘤
10.
閉塞性動脈硬化症(ASO)
11. 脳出血
12. 脳梗塞
13. 無症候性脳血管障害
14. 慢性閉塞性肺疾患(COPD)と気管支喘息
15. 睡眠時無呼吸症候群(SAS)
16. アレルギー性鼻炎
17. 消化性潰瘍
18. 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)
19. 慢性腎臓病(CKD)
20. 透 析
21. 前立腺肥大症
22. 甲状腺機能亢進症
23. 甲状腺機能低下症
24. 糖尿病
25. 脂質異常症
26. メタボリックシンドローム
27. 肥 満
28. 痛風・高尿酸血症
29. 関節リウマチ
30. 腰痛症,膝関節症,骨粗鬆症
31. 膠原病,自己免疫疾患
32. 赤血球増加症,貧血
33. 緑内障
34. うつ病・うつ状態
35. パニック障害
36. 更年期障害
37. 認知症
38. 手術時の高血圧
39. 高血圧患者の歯科治療
40. 高血圧緊急症
3. 資 料
ガイドライン(JSH2004より)
  成人における血圧値の分類
  高血圧患者のリスクの層別化
  初診時の高血圧管理計画
  主要降圧薬の積極的な適応と禁忌 など
各種ガイドライン
  メタボリックシンドロームの診断基準
  脂質異常症の診断基準
  肥満高血圧の治療計画
  血糖コントロール指標と評価  など
主要高血圧治療薬一覧1.
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