糖尿病関連注射薬の新展開
インスリン・GLP-1・グルカゴン
Injection Therapy for Diabetes
Insulin, GLP-1, Glucagon

編集:難波光義(兵庫医科大学内科学糖尿病科教授)
定価3,200円+税
B5判128頁 ISBN978-4-939048-45-6


インスリン製剤を軸に,糖尿病関連注射薬の最新知見を網羅。

 

インスリン製剤に関しては,その薬理学的特徴,注射デバイスの特徴と注意点,インスリン処方の実際(病態別,経口薬との併用など),注射指導のポイント,吸入インスリンの最新動向までを。さらには,発売が待たれるGLP-1製剤の製品特性,およびグルカゴン製剤と低血糖対策も盛り込んだ,実地医家のための糖尿病注射薬治療に関する最新マニュアルです。



<巻頭言より>
  糖尿病の薬物治療においてインスリン治療は最も歴史が長く,また最も基本的なものであるが,その一方で患者自身が自己注射しなければならないという他の疾患に対する薬剤とはいささか異なる特徴も有している。この事実は,製剤の開発に際して常に患者のQOL を意識することの重要性を示すとともに,患者のライフスタイルの中に自然に溶け込み,それを改善させながら患者自身が使いこなしていけるものでなければならないことも意味している。
  すなわち,インスリン治療は薬業界あるいは医療側と患者側との協調を前提とした治療行為であり,インスリン注射はこれを支える薬剤なのである。
  本書の編集方針としては,このインスリン治療の適応と醍醐味を今日のコンセンサスに基づき,実際の症例を提示しながらまとめることとした。また,インスリン治療とはもはや不可分の関係にある血糖自己測定や,厳格な血糖管理の際には回避しにくい低血糖のメカニズムとその対策としてのグルカゴン注射にも言及した。さらに,まもなくの上市が期待されている吸入インスリンやGLP―1関連注射製剤に関する2007年9月時点での最新情報も盛り込むこととした。
  本書が臨床第一線の読者層に正しい情報を提供し,少しでも糖尿病患者の予後改善に貢献してくれることを祈りたい。 ―難波光義

内容目次
1. インスリン注射とGLP-1製剤
―糖尿病の薬物治療におけるポジショニング―
2. インスリン製剤の進歩と応用
1) 糖尿病の病態とインスリン治療
A.1型糖尿病
B.2型糖尿病
2) インスリン製剤の臨床薬理とその適応

A.超速効型・速効型
B.混合型(アナログ製剤含む)
C.中間型・持効型

3) インスリン注射デバイスの特徴と注意点
4) インスリン処方の実際(症例を中心に)
A.1型糖尿病
B.2型糖尿病
   1)SU薬二次無効例
   2)糖毒性を呈した例
   3)肥満合併例
   4)経口薬との併用療法・切り替え
     ・αグルコシダーゼ阻害薬
     ・ビグアナイド薬・チアゾリジン誘導体
     ・インスリン分泌促進薬
5) シックデイ・ケトアシドーシスの治療
6) インスリン治療と血糖自己測定(SMBG)
7) 注射指導のポイント
8) 吸入インスリン
3. GLP-1に期待するもの
1) リラグルチド liraglutide
2) エキセナチド exenatide
4. グルカゴンと低血糖対策
資料:インスリン製剤・グルカゴン製剤一覧
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