認知症と機能性食品―最新動向とその可能性

服部安子 先生が応える!

認知症ケアの真髄

著:服部安子浴風会ケアスクール校長 /
日本大学歯学部医療人間科学教室非常勤講師

定価 本体3800円+税
B5判336頁
ISBN978-4-86270-167-1



●認知症ケアに関するあらゆる場面・疑問をピックアップし,全5章97項目のQ&A形式で解説

●現場で30余年にわたり積み上げた,著者のゆるぎない信念と圧倒的な経験から紡ぎ出される珠玉のアドバイスの数々。かつて、これほどの認知症ケアのための手引き書があったでしょうか?

●認知症の医療・介護に携わる全ての方々に読んでいただきたい、これこそ真のバイブル!

●まず一度手に取って読んでください。 今までの本で満足できなかった認知症ケアについての疑問や悩みに、必ず納得のいく解決法や心の持ち方がみつかるはずです。 大切な人の言動や行動に認知症を疑い始めてから、最期の瞬間まで、なにをどうすればよいか、どこに、だれに相談すればよいのか、仕事をやめなきゃいけないのか、家族で何を決めなきゃいけないか…。あらゆる場面に、やさしく丁寧に応えてあります。

本書を推薦します!

●本書の言葉は、読者の皆様の、ときに気づきを促し、ときに心の支えとなって、今日からの介護支援に役立つはずです。
   新井 平伊(順天堂大学大学院教授/日本老年精神医学会前理事長)

●私はこの本を、認知症に関する富士山のような本だと思います。現代を生きる人の教養書として読んでほしいと思いました。
   樋口 恵子(評論家/東京家政大学名誉教授)

はじめにより抜粋

 この本は、私が30年の現場経験で試行錯誤しながら得たものばかりです。主に認知症介護家族はもちろん、医師や看護師や介護支援専門職、行政等々、介護家族からの相談にあたっている専門職に向けて書かれています。
 本書を通じて、老後とそのケアについての理解を深め、認知症介護のありようを学んでいただければ幸いです。
 新しい時代の介護は、看られる側の「尊厳を保持」する介護だと、私は考えています。それは同時に、看る側に心身の消耗を強いるものであってはなりませんし、看る側の尊厳をも保持するものでなければなりません。
 生き生きとした介護生活は、看る側にも看られる側にも「いい介護だった」という想いを残します。仕事や自分らしい暮らしとの共存を果たせるワーク・ライフ・バランスという考え方の下、新時代の介護をみなさんが実践できるよう願っています。(服部安子)

目次

推薦文

はじめに

第1章  もしかして認知症では!?

Q1-1 認知症の初期には、日常生活においてどんなことが起きますか?

Q1-2 同じことを何度も聞いてくるときは、どう対応するべきですか?

Q1-3 都合のいい「嘘」や「言い訳」を平気で言います。なぜですか?

Q1-4 電話に出て「はい」と答えていますが、相手や話は覚えておらず、詐欺が心配です

Q1-5 衣服を着替えようとしなくなりました

Q1-6 ゴミの出し方もわからなくなり、隣の庭に捨ててしまいます

Q1-7 年がら年中探し物をしています

Q1-8 雨が降った後、どこからか傘を集めてきます

Q1-9 認知症の人はどのようなことを感じ取っているのですか?

Q1-10 認知症の早期診断・早期発見はどうして重要なのですか?

Q1-11 「どこも悪くない」と受診拒否。どうやって病院に連れて行けばよいでしょうか?

Q1-12 「アルツハイマー」と告知されたとたん、家から出なくなりふさぎ込んでいます

Q1-13 認知症になる前に家族が整理してやっておくことはありますか?

Q1-14 自分が認知症になる前の備えとしては何をしておけばよいのでしょうか?

第2章 困った症状への対応はどうすればいい?

Q2-1 「バッグがない」「財布がない」と騒ぎ、嫁の私が盗んだと決めつけます

Q2-2 あらゆるものをあちこちに隠してしまい、大切な書類が見つかりません

Q2-3 「家に帰りたい」と言うので家に帰ると、「家に帰りたい」と言います

Q2-4 夕方になると「家に帰る」と言って、必ず出て行ってしまいます

Q2-5 退職しているのに「会社に行く」と出かけてしまいます

Q2-6 散歩に出かけると、戻って来られなくなってきました

Q2-7 出かけても迷子にならず、同じ所を何度も行ったり来たりしています

Q2-8 今さっき食べたのに、食べたことを忘れてしまいます

Q2-9 冷蔵庫の物や乾物まで全部食べてしまいました

Q2-10 毎日同じ「牛乳」と「卵」ばかり買ってきます

Q2-11 入浴を嫌がるのですが、どうすればいいですか?

Q2-12  一人暮らしで、訪問販売の人が来ると即座に契約してしまいます

Q2-13 夜、急に私を見て「敵がいる」と追い回します

Q2-14 夜中になると起き出して雨戸を開けたりするので、まったく眠れません

Q2-15 鏡に向かうと急に大声を張り上げたり、唾をかけたりしてきます

Q2-16 夕方になると、(亡き)夫が浮気をしていると言って近隣の家に押し入ってしまいます

Q2-17 出ないにもかかわらずトイレに何度も通います

Q2-18 手に便が付いているのはなぜか?

Q2-19 別の場所をトイレと間違えて放尿・放便をします

Q2-20 職員さんやお嫁さんに抱きついたり、性的に嫌なことをしてきます

Q2-21 ティッシュなどを食べてしまいます。見ていると悲しくなります

Q2-22 施設側から、「暴力を振るうので出て行ってください」と言われました

Q2-23 最後の旅行かと思うのですが、何に注意すればよいでしょうか?

Q2-24 車の運転をやめさせたいのですが、やめようとしません

第3章 家族支援

Q3-1 認知症の介護家族が介護するうえで心しておくことはありますか?

Q3-2 骨折で入院が必要ですが、医師が認知症を理由に治療を拒否します

Q3-3 男性が家族を介護するときの落とし穴はありますか?

Q3-4 認知症介護での口腔ケアを教えてください

Q3-5 介護家族の心の動きはどのようになっているのでしょうか?

Q3-6 親が認知症になってしまいました。仕事を辞めたほうがよいのでしょうか?

Q3-7 介護のために自分の趣味の時間もなくなり、生きがいもなくなってきました

Q3-8 愛情はあるのに妻一人の介護も辛く思うときがあります

Q3-9 認知症の母の介護と育児でつぶれそうです

Q3-10 遠距離介護をしていますが、地元では「なぜ引き取らないのか」と冷たく見られます

Q3-11 介護専門職ですが、実母への介護では辛く当たってしまいます

Q3-12 認知症になった母をきつく注意する認知症の父が心配です

Q3-13 実母の認知症に、「顔も見たくない」「早く死んでくれ」と思うように…

Q3-14 夫婦二人暮らしです。介護する自分が倒れたらと思うと夜も眠れません

Q3-15 ご近所との隣人関係が希薄で、認知症になった家族が嘲笑されているように感じます

Q3-16 介護で心が重くなり、ストレスによるうつ病と診断されました

Q3-17 認知症の親の介護は長男夫婦がするものですか?経済的にも厳しいです

Q3-18 自分の親の介護なのに夫は嫁の私に任せきりで、親戚が文句ばかり言ってきます

Q3-19 認知症になったら、お金の管理はどうすればよいでしょうか?

Q3-20 成年後見制度で悪質な訪問販売などの被害を防げると聞きました

Q3-21 認知症の親を直接介護していた子は、多く相続できるのですか?

第4章 究極の施設・事業所選び

Q4-1 介護保険を利用できる家族の支援先にはどんなところがありますか?

Q4-2 要介護認定の上手な受け方はありますか?

Q4-3 よいケアマネジャーの見分け方はありますか?

Q4-4 介護保険の不満・苦情はどこに言えばよいのでしょうか?

Q4-5 認知症の人を預かってくれる施設にはどのようなものがありますか?

Q4-6 心も体も疲れ果てています。そんな理由で施設に預けてよいのでしょうか?

Q4-7 よいショートステイ・お泊りデイ等の見分け方はありますか?

Q4-8 特別養護老人ホームには、どうすれば入れるのですか?

Q4-9 在宅介護と施設介護のメリット、デメリットは?

Q4-10 介護には、どのようなかたちがありますか?

Q4-11 「あんなところ」と言って、デイサービス(デイケア)に行きたがりません

Q4-12 「あんなところ」「こんなところ」へ入れてしまった自分を責めています

Q4-13 施設にいったん入所すると、もう在宅には戻れないのでしょうか?

Q4-14 在宅から施設等への入所は、どの時期を考えたらよいでしょうか?

Q4-15 入所した施設・病院によって、認知症の症状が軽減することはあるのですか?

Q4-16 入所する介護施設の違いを教えてください

Q4-17 入所施設を選ぶときの注意点を教えてください

Q4-18 究極のよき施設・事業所の見分け方を教えてください

第5章 終末期はどう迎えればいい?

Q5-1 認知症の人の終末期ケアについて教えてください

Q5-2 認知症の人の終末期の症状はどうなりますか?

Q5-3 いったんおむつになったらもう外せないのですか?

Q5-4 骨折をするともう歩けなくなるのですか?

Q5-5 言葉も出なくなってしまいました。もう何もわからないのでしょうか?

Q5-6 寝たきりになって天井ばかり見ています

Q5-7 入所した親に毎日面会に行っているのに、嫁いだ娘の名前しか言いません

Q5-8 認知症になって気をつける病気は何でしょうか?

Q5-9 終末期の医療をどうすればいいか教えてください

Q5-10 食べる量が少なくなってきました。また時間がかかり居眠りをしてしまいます

Q5-11 医師から胃ろうを勧められました。本当に必要ですか?

Q5-12 胃ろうを始めたら、もう胃ろうは外せないのでしょうか?

Q5-13 認知症の看取りはどうなりますか?

Q5-14 施設での看取りについて教えてください

Q5-15 在宅での看取りはできますか?

Q5-16 痰の吸引や胃ろうをするようになっても在宅で看ることはできますか?

Q5-17 自分らしい旅立ちの準備には、どのようなものがありますか?

Q5-18 後悔しない介護をするにはどうすればいいですか?

Q5-19 心穏やかに看取るためにはどうすればいいでしょうか?

Q5-20 遺族へのグリーフケアはどうすればいいでしょうか?

巻末資料

1.認知症の基礎知識

Q1 そもそも認知症って何ですか?

Q2 認知症はどのように診断するのですか?

Q3 認知症は治る? 遺伝するの? 予防は?

Q4 認知症の中核症状と行動・心理症状(BPSD)について教えてください

Q5 通常のもの忘れと認知症のもの忘れは違うのですか?

Q6 認知症とうつ病はどう違うのでしょうか?

Q7 若年性認知症について教えてください

Q8 軽度認知障害(MCI)について教えてください

Q9 記憶障害とはどのようなものですか?

Q10 見当識障害とはどのようなものですか?

Q11 実行機能障害とはどのようなものですか?

Q12 幻覚、妄想について教えてください

2.医療・福祉の専門職へ向けて(著者の講演記録)

・BPSD:ケアの実践―認知症の方のアセスメント―
(「第18回認知症を語る会」講演集より転載)

・日本における認知症政策の状況と課題、展望
(H.C.R.2014 国際シンポジウム報告当日原稿を一部改変)

3.認知症介護家族の心のメッセージ

「家族として、最も介護がつらかったこと(だった)出来事はどんなことですか?」
(「認知症介護家族の心のメッセージ集」より)

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