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フジメディカルは医学系専門図書の出版社です。

栄養医療のスペシャリストがつづる
心に残る経腸栄養の患者さんたち
― 胃瘻? 経鼻胃管? …CVポート?―
編集 井上善文 (大阪大学臨床医工学融合研究教育センター栄養ディバイス未来医工学共同研究部門 特任教授)
定価 本体1,800円+税
四六判 384頁
ISBN978-4-86270-155-8

●本書は99人の栄養医療従事者の執筆による111作品の医療エッセイ集である
●臨床栄養の現場で出会ってきた多くの患者さんたち。その患者さんを通して培った臨床経験が、医療者としての彼らの今を作り上げた。
●こんなにも必死に患者さんに対して真摯に取り組んでいる彼らの姿勢、心を感じてほしい。

すごい本になったな、というのが実感です。99名の方々の、真摯に患者さんと向き合う姿勢が出ていて、ここまで考えて臨床に取り組んでいる方々が、こんなにいるんだ、という驚きにも似た気持ちで読ませていただきました。(中略)編者の私がとやかく言うより、とにかく読んでいただいて、患者さんに対して真摯に取り組んでおられるその姿勢、心を感じていただけたら十分だ、そう思いました。私が何もいう必要はないな、それぞれの話を読んでいただけば、それで十分だ、そう思いました。
こういう患者さんを抱えておられる方々、医療関係者だけでなく、本当に多くの方に読んでいただきたいと思います。医療に対してさまざまな問題も指摘されていますが、こんなに真摯に患者さんに向かっているのだ、こういうふうに真剣に考えている医療者がたくさんいるのだ、ということを理解していただけるはずですから。
(井上 善文)

いまこそ,栄養管理の重要性,意義の正しい理解を―序にかえて
第1章 栄養の力 -プロローグ
「おはようございます」 井上 善文
私の心に残る経腸栄養の患者さん 三宅 哲
家族の理解と補助に支えられた経腸栄養管理の威力 目黒 英二 ほか
家族が満足した、胃瘻栄養 渡邉 なつき など
第2章 食べたい
食べたい 西口 幸雄
仁淀川のあめご 中西 花
花農家のFさんとおはぎ 真井 睦子
夫婦で食べる喜びを再び・・・お饅頭 富田 真佐子 など
第3章 胃瘻(PEG)をめぐって
地区最高齢のHさんとの出会い
武内 謙輔
HIV脳症に伴う多発脳動脈瘤から脳出血、脳梗塞を繰り返した症例に対してPEGを施行した経験
佐々木 雅也 ほか
TPNから胃瘻に変更して栄養状態が改善し、順調に治療継続中の食道がん患者さん
栗山 とよ子
私の記憶に残る胃瘻患者 -食道がん術後の胃管に対する胃瘻造設-
堀江 秀樹 ほか など
第4章 経腸栄養管理-1
腎臓病患者さんと経腸栄養 磯崎 泰介
パーキンソン病の栄養管理には難しさと同時に面白さがある 望月 弘彦
私が心に残る胃瘻患者・家族との出会い 杉田 尚寛
療養病棟の主と言われていたKさん 三村 卓司 など
第5章 経腸栄養管理-2
ココアにより経口摂取が可能となった胃瘻の女性
湧上 聖
経腸栄養でもセレン欠乏症を意識する契機となった患者さん
増本 幸二
経腸栄養剤を投与するたびに出現する一過性の右片麻痺と失語症
大林 光念
次々に起こるイベントで度々投与中断、たっぷり入れても栄養が改善しない…
栗山 とよ子 など
第6章 医療観、栄養医療の本質
生きる尊厳は第三者が決めることではない! -認知症終末期の患者を家族とともに支援して-
倉 敏
「心に残る患者さんたち」から学んだこと
天野 晃滋
医療は誰のために・・・
土師 誠二
第7章 ジレンマ・無力感
家族にとっての胃瘻、医師にとっての胃瘻 藤田 繁雄
胃瘻使用開始時期 汐見 幹夫
食道がん術後合併症にて数回の手術を経腸栄養管理にて乗り越えた患者 白尾 一定 など
第8章 患者さんと家族の気持ち
先生は「生きるための全てなんです!」 宮澤 靖
1日でも長く 利光 久美子
胃瘻への想いさまざま 東條 久美子
同世代の熱傷患者が教えてくれた経管栄養の必要性と苦悩 鈴木 裕也 など
第9章 緩和ケア、看取り
それでも彼は一家の大黒柱 今里 真
離島で出会った仲良し夫婦 片岡 聡
匂 い 佐藤 亮介
島みかん 田中 誠
第10章 ユニークな患者さん
達 人 松末 智
「なにくそ!俺はここにいる」 岡野 均
「暴れん坊」から「温厚なおじいさん」へ 佐藤 敦子
将棋の相手? 二度としたくない 井上 善文
