栄養医療のスペシャリストがつづる心に残る栄養療法の患者さんたち

認知症 症例から学ぶ治療戦略

ーBPSDへの対応を中心に

編:木村武実(国立病院機構 菊池病院 院長)
定価 本体3,500円+税
B5判 136頁
ISBN978-4-86270-161-9



●初版「BPSD 症例から学ぶ治療戦略」発行から丸5年を経て、待望の改訂版が上梓。

●認知症の介護を困難にする問題行動とされてきた「BPSD(認知症の行動・心理症状)」の本質を理解し、適切に対応するための工夫が、61の症例とともに紹介されています。

●BPSDには必ず背景となる要因があり、そこに寄り添ってこそ治療・対応が可能になります。

●認知症医療・介護に携わるすべての方々にお届けしたい1冊です。

<はじめにより抜粋>

 本書の初版である「BPSD 症例から学ぶ治療戦略」を発刊して5年近くが経過しました。この間に、認知症の診断、治療、ケアに関するいろいろな知識の蓄積や施策の変更がありました。これらにより、初版の内容の一部に不具合が生じてきたため、改訂を行いました。また、書籍名も初版よりわかりやすいように、「認知症 症例から学ぶ治療戦略 -BPSDへの対応を中心に-」に変更しました。新オレンジプランが目標としている、住み慣れたなじみの環境でその人らしく生活することのために、この書籍が少しでもお役に立てればと願うところです。

(木村武実)

目次

第l章 認知症総論

1.脳の構造と働き
2.わが国の認知症患者数
3.認知症の症状
4.治る認知症 <症例と解説 1~6>
5.認知症=アルツハイマー型認知症?
  1)アルツハイマー型認知症(AD)とは
  2)脳血管性認知症(VD)とは
  3)レビー小体型認知症(DLB)とは <症例と解説 7>
  4)前頭側頭葉変性症(FTLD)とは <症例と解説 8>

第ll章 BPSDの実態

1.BPSDの見極め <症例と解説 1~4>
2.BPSDの頻度と症状
3.BPSDの原因
  1)薬剤性BPSD <症例と解説 5~13>
     高齢者では回避することが望ましい薬剤(1)
     高齢者では回避することが望ましい薬剤(2)
     高齢者では回避することが望ましい薬剤(3)
     高齢者の病態により回避すべき薬剤
     高齢者の安全な薬物療法ガイドライン
     抗コリン・リスクスケール
  2)身体的要因によるBPSD <症例と解説 14~19>
  3)介護・環境要因によるBPSD <症例と解説 20~26>
 

第lll章 BPSDの治療

1.BPSDの生物学的原因の早期発見と対応
2.BPSDに対する心理社会的なアプローチ
  1)認知症ケアの原則
  2)認知症ケアの歴史
     理にかなったケア
     パーソン・センタード・ケア
  3)前頭側頭葉変性症、レビー小体型認知症に対するケア
     前頭側頭葉変性症
     レビー小体型認知症
  4)個々に対応するナラティブケア
  5)認知症ケアのまとめ
3.BPSDの生物学的治療
  1)抗精神病薬、ドネペジル、抑肝散の限界
  2)後期高齢者に優しい生物学的治療
     セロトニンの生理的活性化 <症例と解説 1~2>
     ラベンダーによるアロマセラピー <症例と解説 3~4>
     フェルラ酸・ガーデンアンゼリカ抽出物 <症例と解説 5~8>
     タンドスピロン<症例と解説 9~10>
  3)BPSDに対する抗精神病薬治療 <症例と解説 11~12>
  4)第二世代アルツハイマー型認知症治療薬のBPSDに対する可能性
     ガランタミン <症例と解説 13~15>
     メマンチン <症例と解説 16~18>
     リバスチグミン貼付剤 <症例と解説 19~22>
  5)認知症高齢者のうつ状態、アパシーに対する薬物療法
     うつ状態 <症例と解説 23~24>
     アパシー <症例と解説 25~27>
4.BPSD治療戦略のまとめ

第lV章 BPSDの治療連携

付録:もの忘れ外来問診票、「レビー小体型認知症」「前頭側頭葉変性症」診断のためのチェックリスト

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