ステロイド―服薬指導のためのQ&A 改訂4版

ステロイド

―服薬指導のためのQ&A 改訂4版

著:宮本謙一 (金沢大学名誉教授)
定価(本体2,200円+税)
A4変形判104頁
ISBN978-4-86270-158-9



◎全面改訂から4年、近年改訂された種々のガイドラインをはじめ最新の文献情報に基づいた大改訂の第4版です。経口ステロイドの服薬指導に必須の基本知識をQ&A形式で簡便に解説。参考資料もさらに充実しました。

<改訂にあたって>(全文)

 本書は、2001年の初版発行以来、糖質コルチコイド(ステロイド)に関する新知見や新治療ガイドラインを取り入れて2004年改訂、2011年の全面改訂を行ってきました。今回は、さらに新しい情報、参考文献などに基づいた大幅な改訂を行いました。
 中略)しかし、ステロイドは本来、生体内で必要時に微量で生理作用を表すホルモンであるため、治療薬として体外から大量に投与されると、生体が過剰に反応することによる副作用が現れます。さらに、これらの生理作用の多くは、遺伝子発現を伴うため、副作用が現れたからといって使用を中止しても急には症状が改善しないばかりか、副腎の萎縮による離脱症候群が必発とされています。また、ステロイドは、多くの医薬品や食品との間で相互作用を起こす可能性の高い薬です。従って、ステロイドの使用に十分な注意が必要ですし、患者さんにも使用法や副作用についての十分な説明が必要です。
 本書は、ステロイドの投与方法や副作用の回避や対処の方法、服薬指導のポイントなどをQ&A方式で逐一解説しましたので、患者さんへの服薬指導や、医師、看護師などの医療スタッフへの情報提供に活用していただけたら幸いです。

(宮本謙一)

目次

ステロイドの薬理作用

1.副腎皮質ステロイドホルモン
2.コルチゾールの分泌と日周期リズム
3.糖質コルチコイドの生理作用
4.糖質コルチコイドの臨床使用と副作用
5.糖質コルチコイドの作用機序
6.経口ステロイドの薬理

ステロイドの投与法

Q 1.ステロイド製剤にはどのような種類がありますか
Q 2.ステロイドの薬剤間の対応量を教えて下さい
Q 3.皮膚外用剤の種類と特徴について教えて下さい
Q 4.内因性ステロイドの日内リズムに合わせた投与について教えて下さい
Q 5.連日服用の場合の注意点を教えて下さい
Q 6.隔日服用の場合の注意点を教えて下さい
Q 7.減量・離脱法について教えて下さい
Q 8.パルス療法について教えて下さい

ステロイドの使用上の注意

Q 9.妊婦、産婦、授乳婦への投与時の注意点を教えて下さい
Q10.小児への投与上の注意点を教えて下さい
Q11.高齢者の服用にあたっての注意点を教えて下さい
Q12.ワクチン接種時の注意点を教えて下さい

ステロイドの副作用

Q13.続発性副腎皮質機能不全はなぜ起こるのですか?
Q14.離脱症候群はなぜ起こるのですか?
Q15.感染症の誘発、感染症の増悪はなぜ起こるのですか?
Q16.糖尿病(ステロイド糖尿病)はなぜ起こるのですか?
Q17.高脂血症はなぜ起こるのですか?
Q18.血栓症はなぜ起こるのですか?
Q19.血圧上昇はなぜ起こるのですか?
Q20.消化性潰瘍(ステロイド潰瘍)はなぜ起こるのですか?
Q21.精神変調はなぜ起こるのですか?
Q22.骨粗鬆症はなぜ起こるのですか?
Q23.無菌性骨(頭)壊死はなぜ起こるのですか?
Q24.ステロイド緑内障はなぜ起こるのですか?
Q25.ステロイド後嚢白内障はなぜ起こるのですか?
Q26.月経異常はなぜ起こるのですか?
Q27.ステロイドミオパチーはなぜ起こるのですか?
Q28.満月様顔貌(ムーンフェイス)はなぜ起こるのですか?
Q29.白血球増多はなぜ起こるのですか?

服薬指導の実際(知っておくと便利な知識)

Q30.自己判断で多く飲んだり、減らしたり、服用を止めてはいけません
Q31.飲み忘れた場合の服薬指導の注意点を教えて下さい
Q32.抗がん薬投与による嘔気・嘔吐に対する投与について教えて下さい

参考資料

体内動態
服薬指導パンフレット
相互作用・併用注意一覧表

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